刀ミュ「千子村正 蜻蛉切双騎出陣-万の華うつす鏡-」の初日配信のネタバレ感想とセトリまとめです!
1部ミュージカルは咀嚼が難しくてかなり難解でした。
おそらくは解釈の仕方は多くあると思います。
今回の記事では自分の感想と解釈のため、こんな考え方もあるんだなと思っていただけたら幸いです。
あとどう考えても歌が上手い。本当に、初日から最高の歌が聞けます。
セトリも最高でした。まさかそうくるとは思わなかった。
たぶん刀ミュで初でしょうね。
歌ウマの二振りだから実現できた気もしてます。
観劇や視聴された方はこんなこともあったなと振り返るように、まだ視聴していない方は配信の購入やライビュ参戦の後押しになれれば幸いです。
村正双騎の公演情報のまとめはこちら↓
村正派双騎出陣の一部(ミュージカル)感想
分かっていたけど歌が上手い。
村正派の双騎出陣は推しとかを超えてただただ歌唱力でぶん殴られたい審神者の願望の集大成じゃないでしょうか。
自分みたいに推しは別にいるけれどこの二振りの双騎は見たいという人は絶対に多い。異論は認める。
自分もみほとせを見たときから待ってました。
すごい抽象的で、咀嚼が難しい舞台でした。
今までみたいに歴史上の誰かを守るために戦うという分かりやすい物語ではなく、村正たちの内面風景や神域のような印象。
何処かの歴史上の時間軸というより二振りの精神世界といった方が近いかもしれない。
心覚みたいという感想も見ましたが、心覚よりさらに抽象的に感じましたね。
1部感想
丸と四角の窓から木々が見える。
丸の窓と四角の窓を調べてみると源光庵の「悟りの窓」「迷いの窓」というのがあってなるほどな~となりました。
そしてその庵には伏見城の血天井もあると知って天を仰ぐ。
伏見城は関ケ原の戦いの折に徳川家康の家臣が石田三成の軍勢を少数で押し留め、東軍の勝利に貢献した忠臣たちが戦った城です。
城内に攻め入られた際に家康家臣のおよそ380名が切腹して果てたそうです。
切腹した武士たちが苦しみながら這い回った後や血の手形などが消えずに残った床板を供養のために徳川家ゆかりの寺院の天井板としました。
床板でなく天井板にしたのは、誰にも踏まれないようにするためだとか。
そんな徳川家との業が深い庵をお出しされたら黙るしかない。
ところで刀ミュで伏見城関連をやるご予定はありますか?
もっと言うと物吉貞宗とソハヤノツルキの物語は語られますか?
人の生涯と迷いを表す窓に村正がいて、善と円通を表す窓に蜻蛉切がいるのそれっぽい。
互いに近くにいるはずなのに見えてるものが違うというのも、村正と蜻蛉切の視座の違いを表しているようですね。
妖刀伝説という逸話に飲まれて方向性を失った千子村正と、それに寄り添う蜻蛉切のような?
コンテンポラリー表現というか、アンサンブルでダンサーである紫一平さんの名前がデンとあったの納得しました。
これダンス演出にめちゃくちゃ噛んでるんですね?
千手観音みたいなダンスも仏教的思想を表してそう。というか千子村正の紋っぽいのすごい。
そもそも千子村正は刀工も刀も仏教に所縁が深いですしね。
村正たちは修行の旅に出ていると言われているんですが、修行の旅の前の迷いと自身への問いかけのようですね。
狂気じみた笑いを見せながら刀を振るう村正と心配げに見守る蜻蛉切。
極の旅というと刀ステの山姥切国広 単独行を思い出すのですが山姥切国広は内面的な問題というよりは外界からの影響(三日月)による葛藤。
同じく外界(妖刀伝説という逸話)に影響される千子村正とは似ているようで、村正にとっては妖刀伝説が分けられない不可分なものとなってしまっている辺りが違う点ですかね。
分けられないなら飲み込むしかない。
村正が脱ぎたいのは雁字搦めになるほどの人間たちから被せられた逸話というしがらみの糸なのでしょうか。
「脱ぎたい」と思いながらも「脱ぐのは難しい」という村正。
先入観にとらわれず純粋に身一つ(刀身)を見て欲しいという心情の現れだったとしたら…。
今作では蜻蛉切はいつものように「脱がなくていい!」とは言わないんですよ。
ギリギリで保っていた千子村正を追い詰めないように傍らで寄り添いながら見守ってる感がすごい。
第三者のいない内面世界だから、というのもあるかもしれません。
それで言うと普段は「他人からどう見られるか」の一点しか気にしてないのかなひょっとして。
村正は蜻蛉切に妖刀としての名を背負わせまいとしていて、蜻蛉切は他者からの評価をこれ以上村正に負わせないためだとしたら村正派は互いへの愛が深すぎる。
「かざぐるま」のアレンジはだめです泣いてしまう。
みほとせ特攻すぎる。歌がマジでうまい。
華とはなんだろう、万の華を写す鏡とはなんだろうと色々考えていたのですが、その中で鏡を刀身のことかなという予想をしてました。
万華鏡は様々な形を映して反射させて色とりどりの姿を見せてくれるものです。
「村正」としての集合体である千子村正に対して「万とある村正という刀」を華のように鮮やかに形を変えながら写す刀身を「万華鏡」と呼ぶのかと、その表現に唸りますね。
千子村正という万華鏡をのぞき込んでも反射したものばかりで実体は掴めないという辺りや、今作の受け取り方はおそらく人それぞれで万とあるだろうという解釈含めて上手すぎる。
なに喰ったらこんな表現方法を思いつくんでしょう。
妖刀としての逸話に糸に雁字搦めになる千子村正に対して、「いつか言っただろう。自分も村正だ」と告げる蜻蛉切。
村正としての不名誉も汚点も誉もしがらみも共に背負うと言外に言っているようでした。
あれ言った?側にいるとは言いましたかね。
1部は45分という今までに比べてもだいぶ短いですが、こう…千子村正と蜻蛉切との言葉にすることは少ないながらも互いに寄り添う二振りの関係性がギュッと凝縮された1時間弱でした。
あとはもう最初から分かっていたことですし何回も書いてますが、二振りとも歌が上手い。
マジでミュージカルに没入できる。
セリフも少ないのに歌とダンスと殺陣だけでこちらを圧倒してくるなんだこれ。
村正派双騎出陣の二部(ライブ)セトリと感想
初日配信のセトリをまとめてみました。
記憶が飛んだところもあるので現地後と千秋楽配信で修正が入るかもしれません。
ところで初日配信と別日のセトリが違うとか見たんですけどマジですか?
太鼓かサンバかみたいな。待ってサンバ?
蜻蛉切が交互で太鼓打ったりサンバ踊ったりするの??
二部(ライブ)セトリ
観劇しました。マジでサンバですね。
つまりセトリはこう↓
過去作メドレー | 過去作メドレー |
蜻蛉切太鼓曲+「ただ勝つために」 | 脱いで魅せまショウ |
村正ソロ【新曲】+蜻蛉切合流 | 蜻蛉切サンバ+村正合流 |
デュエット曲【新曲】 | デュエット曲【新曲】 |
ダンスパフォーマンス | ダンスパフォーマンス |
客降り&審神者歌唱曲【新曲】 | 客降り&審神者歌唱曲【新曲】 |
Impulse | Impulse |
時間遡行軍 | 時間遡行軍 |
刀剣乱舞 | 刀剣乱舞 |
二部(ライブ)感想
2部は初っ端のメドレーにやられました。
みほとせとあおさくの聞きたかったやつ全部盛りありがとうございます。
これもあれもそれも聞きたかったという欲張り願望を叶えてもらいました。
二振りだけなのに歌うま村正派の歌唱という満足感がすごいし音圧もすごい。
バクステで誰か一緒に歌ってないんですか?
「約束の空」「響き合って」「Can you guess what?」どれも大好きな曲ですし、みほとせとあおさくを経ての今作なんだという感じがとてもエモい。
村正は2部で脱ぐだろうと思ってたら最初に脱いだのは蜻蛉切でした。
村正より脱いだ蜻蛉切。
太鼓が出るの早いとか色々あるけど、広背筋と上腕二頭筋を見せつけてくるんじゃない。センシティブすぎて直視できなかったでしょうが。
「ただ勝つために」めっちゃ好きです。
本田忠勝として戦う蜻蛉切の曲でもあり、無敗の男が持つ無双の槍であったという矜持を抱える蜻蛉切のための曲。
ただ、村正も後々の曲で脱ぐだろうな、と思っていたら脱がない。
え?マジで?村正のアイデンティティじゃないの!?と驚きつつも、まさかと震えました。
1部で逸話や人の想いの糸に絡み取られた村正がそれを脱ぎ捨てたいと葛藤するかのような姿を見せてからの、「脱がない村正」
いやいやいやいや。
村正、お前、言葉にするのは野暮ってもんかもしれないがお前…人の想いも勝手に語られてきた妖刀伝説の逸話やしがらみも何もかもを捨てずに抱えていくってこと?
2部で蜻蛉切が「俺も村正だ」と歌いながら伝えるセリフもですが、1部から2部すべてを通して完結する物語ですか?
1部で禅問答のようだと書きましたが、決まった答えのない問いであったり、観客側へ解釈を投げるのも含めてなるほど禅問答だなとなりました。
新曲はあるだろうと思ってたんですが蜻蛉切がらぶフェス2022で歌ったソロでもなく完全な新曲祭りだとは思わなかったです。
あと新曲を主も歌ってと言われるんですが真面目に難しくないですか?
リズムとるの1,2回聞いただけじゃ分からなかった。
これ初日で即興で歌えた審神者を尊敬しますわ。ひょっとして練習でもありました??
村正派推しは同等の歌唱力を求められるの審神者への信頼が高すぎやしませんかね。
割と真面目にすえひろがりの「始まりの風」みたいにYouTube配信してほしい。
主が歌うとこだけでいいから予習させて。
そしてやっぱりというか客降りがありました…日によって村正と蜻蛉切のルートが違うと見たんですが自分の参戦日はどっちだろうかとマジで震えてる。
通路席なんですよ…。
らぶフェスや感謝祭みたいな大規模会場でなく1000人規模の劇場での客降りとか何年振りだ…。
客席の間を優雅に歩いていく村正を見てると、ここはディナーショーの会場だったかと錯覚します。
感染症対策にマジで気をつけて行きましょうね。
ところで時間遡行軍の客降りとか初めてじゃないです??歌うんかい!?となった。
「吾が名を呼べ」って時間遡行軍のテーマ曲です??
衣装替えも多すぎる。
待ってシースルー?花影でもそうでしたが昨今の刀ミュのトレンドか何かですか?
レースとエナメルとベロアの衣装も最高過ぎる。そしてそんな優雅な衣装を雄々しく着こなす村正派。
命が助かるか危ぶまれるかギリギリの線ですが感謝を捧げたい。
あと個人的に千子村正の長い紫の髪に黒いチェーンの髪飾りが映えて素晴しかった。
あとImpulse好きな人は見るべき。
マジのマジで現時点での最高潮じゃねえかなこれ。
一瞬音が消えて無音になるとこ肌がぞわっとした。
さらに大千秋楽に向けて進化してくの?もはや怖いんだが。
村正派双騎出陣の現地参戦の感想
12/17に現地で観劇しました!
物販は30分足らずでペンライトとルームフレグランスとバレッタとぽんぽんチャームとランダムレンチキュラーカードが消えました…。
買いたかったのに無くなるのが早いん…。
1部ミュージカルの冒頭で丸と四角の窓から見える風景が春夏秋冬と四季を巡っていたんですが、開演が近づくにつれてだんだんと周期が早くなっていましたね。
千子村正と蜻蛉切がいた空間は通常の時間軸とは違うということかもしれませんね。
初日配信と違うなと思ったのは狂気を見せながら戦う村正に対する蜻蛉切の様子です。
初日のときは狂気の笑い声をあげながら戦う村正に対して蜻蛉切はまっすぐに見据えていたと思うんですが、自分が見た回では村正は「ワタシは妖刀とか呼ばれるあの村正です…よ?」と泣いているような震える声で名乗り口上を言う村正に対して、自身の槍を両手で掲げもちながら、祈るように顔を伏せていました。
祈っていたのか、狂気にまみれる村正を見ていられなかったのか、解釈が分かれそうですね。
そのすぐ後に蜻蛉切が村正に追い縋るように手を伸ばしていたのも印象的でした。
初日からだんだんと二振りの在り方や絆、距離感が少しずつ変わっているようにも思います。
公演の中で変化していく二振は、千秋楽でどんな関係性を魅せてくれるのか楽しみです。
2部ライブでは蜻蛉切のサンバ回でした!太鼓とサンバはだいたい交互に行われているようで、タイミングが良かったです。
めちゃくちゃサンバでした。リオのカーニバル的な要素もありましたが。
マツケンサンバの方のサンバでした。なんでだよ。
spiさんのリクエストで蜻蛉切サンバが作られたとパンフレットの対談で話されていたのですが、spiさんのリクエストに対して千子村正の中の人の太田さんが「この人、何を言ってるんだ?」となってたというのに笑いました。気持ちはわかる。
千子村正の「脱いで魅せまショウ」も村正のためだけの曲で、歌唱力も相まってめちゃくちゃ好きな曲です。
今作の1部のアレソレを思うと見る目が少し変わりましたが。
しかしそんなしんみり具合を吹き飛ばすサンバ。
正直なぜかめっちゃ似合ってましたが、歌い出しから笑ったの初めてかもしれない。
客席もだいたい笑ってました。歌はもちろん最高に上手いのがさすがです。
ひときわ輝くギラッギラの着物衣装が蜻蛉切と村正お揃いで可愛かったです。
村正は髪飾りもギラギラさせてました。
1部とのギャップがすごい。
村正派双騎出陣の配信情報まとめ
12/31の大晦日が千秋楽になります。
年越しを村正双騎で迎えるとか贅沢ですな。
モチーフで仏教関連があるだけにご利益もありそう。煩悩はたぶん払われないけど。
蜻蛉切の太鼓&村正ソロと蜻蛉切のサンバ&脱いで魅せまショウの日替わりは千秋楽日の昼夜の2公演で網羅できる感じでしょうね。
どちらも最高だったので2公演セットがおすすめ。
セットの方が500円安くなります。
■配信公演
2023年11月26日(日)18:00公演(スイッチング映像)
2023年12月31日(日)13:00公演(全景映像)
2023年12月31日(日)18:00公演 千秋楽(スイッチング映像)
■販売期間
・2023年11月26日(日)18:00公演
2023年11月20日(月)13:00~11月30日(木)18:00まで
・2023年12月31日(日)13:00公演/18:00公演千秋楽/12月31日(日)2公演セット
2023年11月20日13:00~2024年1月4日(木)18:00まで
■販売価格
全景映像:2,200円(税込)
スイッチング映像:3,800円(税込)
12月31日(日)2公演セット:5,500円(税込)
■ライブ配信時間
各公演開始1時間前~ライブ配信終了まで(予定)
■見逃し配信期間
・2023年11月26日(日)18:00公演
2023年11月27日(月)18:00~11月30日(木)23:59まで
・2023年12月31日(日)13:00公演/18:00公演千秋楽/12月31日(日)2公演セット
2024年1月1日(月)18:00~1月4日(木)23:59まで
千秋楽から約半年経過し、6/25からアーカイブ配信が始まりました!
■販売価格
1年レンタル:3,300円(税込)
7日レンタル:1,700円(税込)
■配信ページ
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