コンサートや舞台鑑賞など遠くのステージにいる推しをもっと近くで、もっと鮮明に見たいと思ったことはないでしょうか?
肉眼では見えない推しの表情を細部まで見たい!そんなときに買おうと思い立つのが双眼鏡やオペラグラスだと思います。
双眼鏡とオペラグラスはどちらも「遠くのものを見る」ために使います。
しかしいざ買おうと思ったときどちらを買ったらいいのか、双眼鏡とオペラグラスに違いはあるのか、どんな性能がいいかなど気になる人も多いのではないでしょうか。
実際自分が買うときにも、性能的には双眼鏡の方がいいのかな?
いやいや、”オペラ”グラスという名前からして観劇用にはオペラグラスの方が良いのでは?
なんて悩んだりもしました。
今回は双眼鏡とオペラグラスの違いについて、またそれらの違いからどっちを選んだらいいか見え方の目安と選び方、おすすめの双眼鏡についてまとめてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
双眼鏡とオペラグラスの違い
双眼鏡とオペラグラスはどのような違いがあるのか?
どちらも「遠くのものを見る」ために使用しますが、①構造、②倍率、③重量やコンパクトさが主に違う点です。
オペラグラスは双眼鏡の一種で「コンパクトな簡易双眼鏡」です。
純粋に性能でいうなら双眼鏡の方が優れていると思います。
高倍率にも対応でき、ズーム機能や広い視野で見れる広角双眼鏡など様々な機能のものがあります。
しかしながら、どの場面でも双眼鏡が最適かというとそうではありません。
オペラグラスは構造がシンプルで軽いので手ブレが少なく、長時間持ったまま観劇するのに向いています。
またオペラグラスの方が安価なので買いやすいという点もあります。
狭い道ではスポーツカーよりも軽自動車の方が便利なように、用途によって最適なものは違ってきます。
双眼鏡とオペラグラスの違いを簡単にまとめるとこんな感じですね。
構造の違い
双眼鏡は対物レンズ、接眼レンズの両方に凸レンズを使用しています。
そのままでは上下左右が反転して見えてしまうため、中にプリズムを入れることによって光を反射させ、正しい向きに調節をしている双眼鏡をプリズム式と呼びます。
プリズムによって双眼鏡はオペラグラスよりも倍率を高くできることが特徴です。
ハンディタイプでも12倍という高倍率のものがあります。
一般的なオペラグラスはガリレオ式というシンプルな構造のものです。
対物レンズに凸レンズ、接眼レンズに凹レンズを使用して対象物の上下左右を正しく見えるようにした機構で、内部にプリズムがありません。
オペラグラスは機構が単純なことから、小型化しやすく、軽量でコンパクトな物が多数あります。
安価に作ることができるのも特徴です。
倍率の違い
双眼鏡とオペラグラスはその構造の違いから倍率がかなり違います。
- 双眼鏡:~10倍以上あり
- 一般的なオペラグラス:2~4倍
倍率とは双眼鏡で覗いた対象がどれだけ大きく見えるかを表します。
例えば4倍の双眼鏡では40m離れた先にあるものが10mの距離から見るのと同じ大きさで見えることになります。
10倍だと100m先のものが10mの距離感で見えるわけですね。
できるだけ推しを間近で見るために高倍率なほどいいかというと、実は少し違います。
倍率が高いほど遠くのものを鮮明に見ることができますが、手ブレの影響も受けやすくなります。
また高倍率にするとサランラップやトイレットペーパーの芯を覗いたときのように視野が狭くなってしまいます。
高倍率でも視野が狭くなると舞台全体を見ることは困難で臨場感や迫力に欠けてしまう可能性があります。(推しだけ見たい場合は大丈夫でしょうが)
高倍率&視野を広くして見たい場合は広角の双眼鏡がおすすめです。
視野を広げると周辺像が崩れやすくなる(円の周縁近くがぼやけて見えやすい)ので好みが分かれるかもしれません。
しかしながらコンサートや舞台などで推し単体ではなくステージの広範囲を見て臨場感や迫力を感じたい場合は広角双眼鏡です。
市販のオペラグラスは単純な構造のため倍率は低く、2~4倍程度のものが一般的です。
それ以上の倍率のものもありますが、視野が狭くなったり手ブレの影響もあるので選ぶには注意が必要です。
最近は手ブレを抑える防振機能の付いたものもあります。
高倍率=視野が狭い&手ブレで見えづらくなるので視野が広く見える広角でできるだけ軽いものか手ブレ防止の防振機能が付いたものがおすすめ。
低倍率=視野が広い&軽く手ブレしにくいので前列の使用がおすすめということになります。
高倍率と低倍率の特徴を把握してどちらが良いかを選んでください。
双眼鏡の倍率の確認方法
双眼鏡の倍率が知りたいときは、本体のどこかにある「A×B」という表示を見ると分かります。
例えば↑では「7×42」と刻印されています。
これは「倍率が7倍×口径が42㎜」ということになります。
重量の違い
構造や機能の違いから双眼鏡は重く、オペラグラスは軽い作りになっています。
長時間手に持ったまま使うにはもちろん軽い方がいいですよね。
コンサートやライブでは片手でうちわやペンライトを持つため双眼鏡は片手で持ち、より負担が掛かってしまいます。
片手でも扱いやすいよう重量は300~400gくらいを目安に選ぶと良いと思います。
重いと手ブレが起きやすくなり、手ブレは高倍率なほど見え方に影響がでます。
例えば安物でも三脚で固定した低倍率の双眼鏡と手持ちの高倍率の双眼鏡では、固定した低倍率の双眼鏡の方が細部まで見ることができます。
防振双眼鏡で手ブレを抑える
手ブレを抑えるという点から手ブレ防止の防振機能が付いたものを選ぶという方法もあります。
ただ、手ブレ防止機能は電池が別途必要になりますし、モーターにより重量が増えて(1㎏以上のものもあり)価格も高くなります。
できるだけ軽量のものを選ぶか、手ブレ防止の防振機能が付いた双眼鏡がおすすめです。
防振機能をONにしたときの見え方の動画はこちら↓
「防振双眼鏡10×30」とは倍率10倍で口径が30㎜のことです。
防振機能でかなり手ブレを抑えられることが分かると思います。
CANON(キャノン) 防振双眼鏡10×30【10倍】
倍率:10倍
対物レンズ有効径:30mm
実視界 :6.0°
見かけ視界:60度
ひとみ径:3mm
明るさ:9
サイズ(H×D×W):150×70×127mm
重量:600g
アイレリーフ:14.5㎜
コーティング:フルマルチコート
こちらがキャノンの防振双眼鏡です。
明るさがやや低めですが舞台にも使えますし、コンサートやライブにはより向いています。
見かけ視界は60度で準広角でステージを広く見たい人におすすめ。
防振機能は動画の通りでスイッチを入れて9時間連続で使うことができます。
ちなみに防振機能のスイッチを押し続けないといけないタイプですが、例えばゴムバンドなどでボタンを代わりに押しっぱなしにすると手間がなくて便利です。
Kenko(ケンコー) 防振双眼鏡 VC Smart 10×30
倍率:10倍
対物レンズ有効径:30mm
実視界 :5.2°
見かけ視界:52度
ひとみ径:3mm
明るさ:9
サイズ(H×D×W):147×51×124mm
重量:515g
アイレリーフ:14㎜
コーティング:フルマルチコート
こちらはケンコーの防振双眼鏡です。
明るさがやや低めですが舞台にも使えますし、コンサートやライブにはより向いています。
見かけ視界は52度で標準の視野角のため推しを中心に見たい人におすすめです。
双眼鏡とオペラグラスのコンサートや舞台用の選び方
双眼鏡とオペラグラスの違いからすると、コンサートや舞台などにどちらがいいというよりは会場の大きさや座席の位置によって使い分ける方がおすすめです
収容人数が500人以下の小さめの劇場や前列の席では倍率4倍くらいのオペラグラス、双眼鏡は500~2000人前後の大きい会場や後列の場合は8~10倍くらいが良いと思います。
ではいざ選ぶとするとどんな双眼鏡やオペラグラスがいいか?という点が気になりますよね。
双眼鏡やオペラグラスを選ぶ際に注意するポイントは「倍率」や「重量」に加えて「明るさ(口径)」と「実視界(広角)」です。
コンサートやライブ会場は明るいと思いますが、舞台は暗めの照明が多いため口径が大きい視野が明るく見えるものがおすすめです。
自分が最初に買った双眼鏡は倍率にしか注目していなかったので、高倍率ですが明るさや視野は狭いというものでした。
だいたいの舞台で推しの顔のアップが見れるのでそれはそれでOKなのですが、明るさは低めで薄暗い舞台上はちょっと見にくかったりします。
舞台の流れが分かり辛くなりますし推しの演技を中心に全体的に見たいなという場合には高倍率だと逆に難しいんですよね。
推しだけを定点するのではなくグループや舞台全体を広く見たい場合は実視界(広角)が広いものがおすすめになります。
双眼鏡は倍率が高くなるほど視野が狭くなるので、高倍率のものを選びたい場合にも重要です。
倍率で選ぶ(推しをアップで見たいかステージ全体を見たいか)
倍率は会場の大きさや座席に合わせて選んでください。
またステージをどのように見たいかも重要です。
「推しの顔が見たい」、「バストアップが見たい」、「推しの演技やステージ全体が見たい」と双眼鏡に求めるスペックは人それぞれだと思います。
収容人数の少ない小さい劇場や前列で鑑賞する場合、または舞台全体を見たいなら4~6倍の低倍率がおすすめ。
特にオペラグラスは軽量なので手ブレも少なく、低倍率も相まって視野も広く見ることができます。
舞台やコンサートなどで少し規模が大きくなると会場の収容人数は1000~2000人ほどになるかと思います。(ステラボールや立川ステージガーデンなど)
席の場所によっても違いますが、後列や2階席で推し単体を見たいならおすすめは8~10倍。
2500人規模の帝国劇場では10倍の倍率が推奨されています。
東京ドームなどの規模の大きい会場ではアリーナは~6倍、アリーナ後方や中間では6~8倍、バルコニーや2階席では8~10倍以上がおすすめです。
推し単体ではなく舞台全体やグループ全体を見たい場合は倍率を抑えた方が視野が広く見えるので、どのように見たいかという点も考慮して選んでみてください。
見え方の目安
双眼鏡を覗いたときの見え方は「推し単体」か「推しの芝居」か「舞台全体」か、どれが良いかは人それぞれの好みです。
倍率と視野角により実際に見える実視界は少し違うので、ある程度の目安として参考にしてください。
対象物までの距離÷双眼鏡の倍率=双眼鏡から見える視野範囲
例えばステージから客席までの距離が30m、倍率が10倍の双眼鏡を使ったとすると見える範囲は対象物を中心に約3mほどになります。
ステージ上でいうなら推し単体を見ることができる倍率です。
倍率を5倍にすると視野範囲は約6mほどで推しを含めた周囲を見ることができるので推しの芝居を中心に見ることができます。
倍率が3倍なら視野範囲は約10mなので会場の規模によりますがステージ上の大半を視野に収めることができます。
「会場の大きさと席の位置×どのように見たいか」で双眼鏡の倍率を選んでください。
Kenko(ケンコー) 双眼鏡 ultraVIEW 6x30WP
倍率:6倍
対物レンズ有効径:30mm
実視界 :8.3°
見かけ視界:49.8度
ひとみ径:5mm
明るさ:25
サイズ(H×D×W):117 x 60 x 160㎜
重量:450g
アイレリーフ:19㎜
コーティング:マルチコート
倍率6倍はやや低いと思うかもしれませんが、推し単体のドアップではなくステージを広く捉えて推しの芝居を見たいなら8倍以下(ステージが客席と近い劇場なら5倍以下で)の双眼鏡やオペラグラスを選ぶと良いと思います。
こちら↑は見かけ視界はそこまで広くはありませんが、低倍率も相まって視野を広く見ることができます。
また、下記でも詳細に説明していますが、明るさ25は天体観測にも使えるレベルで明るく見えるので、薄暗い舞台鑑賞にも最適です。
更にレンズはマルチコーティングされているのでより明るくクリアに見えます。
防振機能はありませんが手ブレが起きにくい軽さの450g。
15㎜以上のロングアイレリーフでメガネをかけていても使用することができます。
口径で選ぶ(明るい視界で見たい)
コンサートやライブ会場はライトで明るいと思います。
しかしながら舞台では照明がやや暗いため、双眼鏡を使う場合は明るい視界になる口径が大きいものがおすすめです。
口径とは対物レンズの直径のことです。
口径が大きければ大きいほど、集光力(光を集める能力)と解像力(細かいものを見分ける能力)が向上します。
(レンズできちんと見える(周縁を除く)範囲を有効径ともいいます)
ただ口径が大きくなる=レンズが大きくなるということなので、必然的に双眼鏡は大きく重くなって扱いづらくなるので注意が必要です。
また、双眼鏡の明るさは「ひとみ径」というものから知ることができます。
対物レンズの口径(有効径)÷倍率=ひとみ径
ひとみ径の二乗=明るさ
例えば、7×42(倍率7倍・口径42mm)の双眼鏡の場合
42÷7=6
なのでひとみ径は6㎜になります。
カタログや店舗で表示される「明るさ」はひとみ径を二乗したものなので、7×42のひとみ径が6㎜なら明るさが36になります。
- 2㎜(4)未満:屋外の晴天以外では見えづらい
- 2~3㎜(4~9):屋外の日中以外では暗く見えづらい
- 3~5㎜(9~25):薄暗い中でも使えるため屋内や舞台の暗めの照明にも対応できる
- 5㎜(25)以上:かなり明るく、天体観測にも利用できる
同じ倍率でも口径が違う7×21(倍率7倍・口径21㎜)場合
ひとみ径=21÷7=3㎜
明るさ=3の二乗=9
となるので明るい日中以外では暗く見えてしまいます。
口径が広い42㎜の方が4倍明るく見えるということになりますね。
屋内のステージ上を明るい視界で見たい場合は「ひとみ径が3㎜以上」で「明るさ9以上」がおすすめ。
実視界(広角)で選ぶ(グループ全体や舞台全体を見たい)
双眼鏡を固定したまま見ることのできる範囲を対物レンズの中心から測った角度(°)のことを実視界といいます。
そして見かけ視界とは「双眼鏡をのぞいたときに視野がどれくらいの角度に開けているか」を表したものです。
つまり対物レンズから見える範囲の角度を実測したものが「実視界」で、双眼鏡から実際に覗いたときに見える視界が「見かけ視界」ですね。
この角度が広ければ広いほど双眼鏡を覗いたときの視界は広く見えます。
双眼鏡の視界が広い広角だと周辺像はぼやけたり歪みやすいという面もありますが、臨場感や迫力のあるステージを見たい場合には広角がおすすめです。
見かけ視界(度)÷倍率=実視界(度)
倍率×実視界=見かけ視界
標準の視野角は50度くらいで、準広角は60度くらい。
広角双眼鏡は65度以上のものを指します。
カタログなどでの双眼鏡の表示は↓こんな感じになります。
8×32 Field 8.3°
この場合は実視界が8.3度ということになります。
カタログスペックでいうと以下のことが分かります。
・倍率8倍
・口径32㎜
・(ひとみ径4㎜、明るさ16)
・実視界8.3
・(見かけ視野66.4)
ではどれくらいの視野角がいいかというと、推し単体が見たいか舞台全体を見たいかなどそれぞれの好みにもよります。
舞台全体・グループ全体を見たいなら視野角60度以上がおすすめです。
その他機能で選ぶ(メガネをかけたまま見たい等)
アイレリーフ
メガネをかけたまま使いたい場合はアイレリーフ14㎜以上の双眼鏡がおすすめです。
アイレリーフとは接眼レンズからひとみのできる位置(アイポイント)までの距離(mm)のことで、簡単にいうと接眼レンズを覗いたときにピントが合う位置ですかね。
ちなみにメガネ以外でもマツエクやつけまつげをしてるとまつ毛が当たりやすいので、気になる場合もアイレリーフは長めが良いです。
10㎜以下だとマスカラも当たるかもしれないので気になる方は注意してください。
レンズコート(コーティング)
明るくクリアに見える双眼鏡を選ぶにはレンズコートも重要です。
レンズやプリズムは光を反射させてしまうため、レンズをコーティングすることで光を反射させずに透過させ明るく鮮明に見ることができます。
例えば双眼鏡には接眼レンズと対物レンズ、プリズムを複数重ねて対象を見ているので、光がレンズを通るたびに反射して透過する光は低減していきます。
100%の光⇒|⇒95%⇒|⇒90%⇒|⇒85%⇒|
双眼鏡のレンズは多いものでは10枚重なっているものもあるため、届く光が50%以下になることもあるそうです。
そのためレンズに様々な化学物質の膜を作ることで反射による光の低減を防ぐのがレンズコートです。
レンズコートには大きく分けて3種類のグレードがあります。
- モノコート(単層コート・シングルコート)
- マルチコート(多層コート)
- フルマルチコート
モノコートは膜が一枚だけのシンプルなコーティングですが、コーティングがない双眼鏡より明るく見ることができます。
マルチコートは複数の膜により複数の色の反射を防ぎ、更に明るくクリアに見ることができます。
フルマルチコートはすべてのレンズにコーティングを施したものです。
値段も比例して高価になるため、お財布と相談しながら選んでください。
おすすめの双眼鏡やオペラグラス
Eschenbach オペラグラス カルメン 倍率3倍 25口径
倍率:3倍
対物レンズ有効径:25mm
ひとみ径:8.3mm
明るさ:68.8
サイズ(H×D×W):98×30×53mm
重量:154g
ドレスデン国立歌劇場をはじめヨーロッパの音楽ホールなどで採用されているドイツのエッシェンバッハという有名ブランドのオペラグラスです。
オペラグラスは中世の貴族がオペラを観劇するために作られたというのを思い出させてくれるオシャレな逸品。
高品質のレンズを使っているのでおもちゃのようなオペラグラスよりははっきりと見ることができます。
倍率3倍でレンズの有効径が25㎜で明るさは十二分のためステージ上もよく見えます。
倍率が低く、実視界もあまり広くはないので遠くの席からの観劇には向きませんが、ステージに近い席から見るにはぴったりです。
軽いので手ブレも起きにくいですし長時間持っていても疲れにくい重量なのもありがたい。
もっと安いオペラグラスは他にもありますが、テンションの上がる見た目&品質の高さからおすすめの一つです。
MIZAR 双眼鏡 5倍 25mm 口径 ダハプリズム式 広視界 ブラック SW-550
倍率:5倍
対物レンズ有効径:25mm
実視界 :15.8°
見かけ視界:79度
ひとみ径:5mm
明るさ:25
サイズ(H×D×W):105×52×125mm
重量:520g
アイレリーフ:9㎜
コーティング:マルチコート
倍率5倍で有効径25㎜なので、明るさ25という天体観測にも使える双眼鏡です。
ミザールの双眼鏡は広角のものが多いですが、こちらは低倍率に加えて見かけ視界79度という超広角!
広角はレンズの周縁がぼやけやすくなりますがステージをかなり広く見ることができます。
重量はあるので手ブレしやすく少し扱い辛いですが低倍率なので手ブレの影響は受けにくいと思います。
アイレリーフは9㎜なのでメガネは使えないのが少し残念な点ですが、それ以外はマルチコートなど機能面でかなり優れておりコスパの良い双眼鏡です。
ケンコー 双眼鏡 ウルトラビューEXコンパクト 10×32
倍率:10倍
対物レンズ有効径:32mm
実視界 :6.7°(広角)
見かけ視界:67度
ひとみ径:3.2mm
明るさ:10.24
サイズ(H×D×W):108.5×49.5×124mm
重量:370g
アイレリーフ:15㎜
コーティング:フルマルチコート
こちら↑は倍率10倍でレンズの有効径が32㎜なので明るさ10.2以上あります。
フルマルチコートで視界は明るくクリアに見えるので、コンサートやライブにおすすめで薄暗い舞台鑑賞にも合います。
見かけ視界も67度と広角でステージを広く見ることができます。
防振機能は付いていませんが重量は370g!
長時間片手で扱っても手ブレを起こしにくい軽さです。
アイレリーフも15㎜あるのでメガネをかけていても見ることができます。
防水加工もされているので野外でも使用可能。
購入する場合は数万しますが、レンタルもあるので数千円で借りることもできます。
ケンコー 双眼鏡 ウルトラビューEXコンパクト 8×32
倍率:8倍
対物レンズ有効径:32mm
実視界 :8.3°(広角)
見かけ視界:66.4度
ひとみ径:4mm
明るさ:16
サイズ(H×D×W):108.5x49.5x124㎜
重量:375g
アイレリーフ:15.2㎜
コーティング:フルマルチコート
こちらは↑の倍率が違う8倍です。
レンズの有効径は同じ32㎜ですが倍率が違うぶん明るさ16になるので薄暗い舞台鑑賞に最適です。
フルマルチコートで視界は明るくクリアに見えます。
見かけ視界も66度以上の広角でステージを広く見ることができます。
防振機能は付いていませんが長時間片手で扱っても手ブレを起こしにくい軽さです。
アイレリーフも15㎜以上あるのでメガネをかけていても見ることができます。
こちらも購入は数万しますが、レンタルもあるので数千円で借りることもできます。
コンサートのために本気で作られた双眼鏡 10×25
倍率:10倍
対物レンズ有効径25mm
見かけ視界:78度
ひとみ径:2.5mm
明るさ:6.25
重量:370g
アイレリーフ:不明、キャップを折り返せばメガネ対応可
コーティング:マルチコート
倍率10倍で見かけ視野も超広角の78度!
重量も370gと軽くて扱いやすい双眼鏡です。
ただ、有効径が25㎜で明るさが6.25なので暗めの照明の舞台には不向きですね。
名前の通り明るいコンサートやライブ会場に使用すると良いと思います。
値段はかなり安いのでコスパも良く、広角双眼鏡を試してみたい人にも向いています。
双眼鏡とオペラグラスをレンタルする
今まで紹介したように、オペラグラスは安価に買うことができますが、双眼鏡は高性能になるほど値段が高くなります。
特に高倍率&防振機能付きは数万が基本で、モノによっては10万を超えるものも!
何度もくり返しコンサートや舞台を観る場合は元が取れるかもしれませんが、初めての鑑賞で次があるか分からない、高い買い物で失敗したくないという心配や不安もあると思います。
そんな時にはレンタルがおすすめです。
数万円する双眼鏡を数千円で借りることができますし、店舗や商品によっては気に入ったものをそのまま買い上げることもできます。
双眼鏡とオペラグラスの違いや選び方についてまとめ
今回の記事では「双眼鏡とオペラグラスの違い」について、「倍率や明るさ、広角など舞台やコンサートでの用途に合わせた選び方」について、「おすすめの双眼鏡やオペラグラス」についてまとめてみました。
双眼鏡は対象を大きくクリアに見ることができますが、舞台やコンサートなどで「推しの顔を見たい」か「推しの演技が見たい」か「ステージ上を見たい」かどのように見たいかを考えて倍率などを選んでみてください。
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