ミュージカル「ヘタリア」シリーズ(通称ヘタミュ)は、人気webコミック「ヘタリア」を原作としたミュージカルシリーズです。
国を擬人化したキャラクターたちが世界の歴史や文化をユーモラスに再解釈し、舞台上で国々の特色や相互関係をコミカルに描き出していきます。
この記事では新旧含めたヘタミュの全シリーズを紹介しています。
あらすじ、キャストの詳細、そしてどの配信サイトで視聴可能かまで、その全てを深掘りしてご紹介します。
ファンから熱い支持を受ける「ヘタミュ」の世界へとあなたもぜひ足を踏み入れてみてください。
ミュージカル「ヘタリア」(ヘタミュ)について
ヘタミュとは人気webコミック「ヘタリア」を原作としたミュージカルシリーズです。
ヘタリアは日丸屋秀和さんが自身のブログ(キタユメ。)に掲載していたweb漫画が原作で、そこから書籍化、アニメ化、映画化、そして2015年に初の舞台化がされました。
アニメシリーズは7期まであり、原作漫画は現在もジャンプ+で連載されています。
2024年2/8からは新シリーズ「ギャングスタ」が始まりました!
歴史系や時事系から外れたパロディが始まったのは現在の世界情勢からでしょうかね?
公式が率先して二次創作みたいなパロディや別の世界線をやってくれるの、初期を思い出しますし、マジでヘタリアだなぁといっそ安心感すら覚えます。(公式でナース服着たイギリスや魔法少女になったフランスを思い浮かべながら)(ヘタファンも好き)
ヘタミュとは?
『ヘタリア』の魅力を舞台で再現したミュージカル「ヘタリア」(ヘタミュ)は大きく分けて新旧の2シリーズがあります。
2015年から2018年にかけて3つのメインシリーズと集大成のライブが行われた旧シリーズ。
そして3年の時を経た2021年からは既存のキャストに新たなメンバーを加えた新シリーズが公開されています。
各シリーズは、世界の異なる時代と場所を舞台に、国々を擬人化したキャラクターたちが織りなす歴史と文化、国同士の関係性や歴史的な出来事をユニークでユーモラスな視点から描き出し、ファンの間で絶大な人気を誇っています。
多様な国のキャラクターが登場し、それぞれの国のステレオタイプや歴史を踏まえたコミカルなやりとりが、舞台上で鮮やかに再現されています。
2024年8月には新作が予定されており、『ヘタリア』の世界観を舞台上で再び楽しむことができると期待が高まっています。
ヘタミュシリーズはナンバリングされておらず、明確な続き物ではないためどのタイトルからでも視聴することができます。
ただ、せっかく見るならどんな内容か知りたいですよね。
キャストの中心はイタリア、ドイツ、日本の枢軸国とアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の連合国です。
そこにタイトルによりオーストリアやスペイン、プロイセン。新シリーズではロマーノ、オランダが参戦します。
例えばロマーノ推しなら新シリーズの「WW」、プロイセン推しなら旧シリーズの「NW」や新シリーズの「WW」、イギリス推しなら「GW」がおすすめだと思います。
あらすじやキャスト一覧からどのストーリーを見るか参考にしてください。
ヘタミュ旧シリーズ
ヘタミュは2015~2018年の間に三部作+集大成の幕張ライブがありました。
キャストは枢軸のイタリア、ドイツ、日本。そして連合のアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の8人が基本で、作品によりオーストリアやスペイン、プロイセンが参戦します。
ミュージカルの中で特に人気のある曲は各作品によって異なりますが、「まるかいて地球」の各国verのエンディング曲は特に人気ですね。
新シリーズではエンディング曲が変わったので、2.5キャストによる「まるかいて地球」は旧シリーズでしか見れない楽曲でもあります。
また、ヘタミュはペンライトではなく旗(白旗ではない)が応援グッズとして出るのも特徴です。
曲に合わせてはたふってパレードを体感してください。
ミュージカル「ヘタリア」~Singin’in the World~(SW)
■あらすじ
2015年が初演の「Singin’in the World」(通称:SW)は、ヘタリアミュージカルシリーズの第一弾として、世界各国を擬人化したキャラクターたちが集まる「世界会議」を始まりに展開していきます。
真面目なドイツが会議を仕切るものの、マイペースで自分勝手な参加者たちによりまったく進まず、会議は踊るカオス状態に。
イタリアの無邪気でお茶目な行動が、更に状況を混乱させていきます。
イタリアとドイツの出逢いやドイツとオーストリアの関係性を描くWW1からWW2の世界を舞台に、国々の友情や対立が描かれていきます。
■キャスト
役 | イタリア | ドイツ | 日本 | アメリカ | イギリス | フランス | ロシア | 中国 | オーストリア |
キャスト | 長江崚行 | 近江陽一郎 | 植田圭輔 | 磯貝龍虎 | 廣瀬大介 | 寿里 | 山沖勇輝 | 杉江大志 | ROU |
原作のヘタリア第一話のようにイタリアとドイツの戦場での出逢いも描かれています。
シリアスな題材ながらも原作ネタが多く散りばめられていて、一番原作に沿った作品だと思います。
(というか「ヘタリア」自体が軍オタ系掲示板のヘタレなイタリアが元ネタですから題材が戦時中になるのは必然ともいう)
ただ、原作に近いだけあって単発ネタが多く、唐突感が感じられるかもしれません。
アニメとも違ったもう一つのヘタリアワールドが広がっています。
ミュージカル「ヘタリア」~The Great World~(GW)
■あらすじ
2016年「The Great World」(GW)では、キャラクターたちの背景やエピソードが掘り下げられ、新たなキャラクターとしてスペインも登場。
世界に野心と夢を抱く者たちが新天地を求めて大海原を駆ける大航海時代を舞台に、世界中で起こる大航海ブームとその中で変化する国々の関係性が描かれていきます。
大航海ブームに乗じて、誰よりも早く、どこよりも強く、そして何よりも一番を目指す人々の姿を見てください。
■キャスト
役 | イタリア | ドイツ | 日本 | アメリカ | イギリス | フランス | ロシア | 中国 | スペイン |
キャスト | 長江崚行 | 上田悠介 | 植田圭輔 | 磯貝龍虎 | 廣瀬大介 | 寿里 | 山沖勇輝 | 杉江大志 | 山田ジェームス武 |
注意点として、ドイツのキャスト変更があります。
原作ネタや歴史ネタを取り入れながらもオリジナルのストーリー展開でまとまっていると感じられました。
スペインとイギリスのアルマダ海戦や幼いアメリカとの出会いと確執。
GWはイギリスがメインと言ってもいいストーリーです。
アルマダ海戦はもっと長尺で見たかった!!!(見た当時から言ってる)(いまだに言う)
ちなみに自分が一番最初に見たヘタミュシリーズはこのGWでした。
元々ヘタリアでイギリス最推しだったのもあり、イギリスの可愛さも格好良さも詰まったGWにやられ、中の人にもハマるきっかけとなった思い出深い作品です。
速攻でヘタミュシリーズを調べて円盤をポチりました。
元ヤンどころか現役の海賊ヤンキーヤンデレブラコンっぷりを見てほしい。
ミュージカル「ヘタリア」~in the new world~(NW)
■あらすじ
第1次世界大戦から冷戦時代までの様々な歴史的背景が舞台となり、キャラクターたちの成長と変化を感じさせる物語が展開されます。
『ミュージカル「ヘタリア」~in the new world~』は、枢軸国のドイツ、日本、そしていつも元気なイタリアの三国が主軸となる物語です。
長きにわたる戦いの終結後、彼らはそれぞれ異なる道を歩み、再起を目指します。
しかし、彼らの心は以前とは異なり、すれ違うばかり。そんな彼らが、ある「日記」がきっかけで再び向き合うことになります。
■キャスト
役 | イタリア | ドイツ | 日本 | アメリカ | イギリス | フランス | ロシア | 中国 | オーストリア | プロイセン |
キャスト | 長江崚行 | 上田悠介 | 植田圭輔 | 磯貝龍虎 | 廣瀬大介 | 寿里 | 山沖勇輝 | 杉江大志 | ROU | 高本学 |
プロイセンに泣いた。
シリーズの最終作として、キャラクターたちが過去と向き合い、未来への道を模索するストーリーが展開されます。
プロイセン推しは見てほしい。
ミュージカル「ヘタリア」FINAL LIVE 〜A World in the Universe〜(ヘタライ)
■あらすじ
2018年「ヘタリア」FINAL LIVE 〜A World in the Universe〜は前3作のミュージカルナンバーを集めた「ヘタリア」シリーズの最終公演ライブになります。
ストーリーがある物語とは違い、楽曲中心のまさにライブ!
ミュージカルシリーズの集大成として、すべてのキャラクターが再集結しており、キャラクターの魅力や音楽を堪能できるので、とりあえず全員を見たいならライブから見るのもおすすめ。
幕張公演と大阪公演があり、楽曲内容はほぼ同じですが会場が違うだけに演出が少しずつ変更されています。
またスペイン(ジェームスさん)は残念ながら別公演があり幕張には参加できていません。
スペインを堪能したい方、三馬鹿が揃うところを見たい方は大阪公演がおすすめ。
個人的には幕張公演もめっちゃ好きです。演出が最高過ぎる。
イギリスとアメリカにハマった人はぜひとも幕張公演を見てほしい。
キャスト全員がヘタミュを惜しんでくれる姿に泣いた。
大人の偉い方お願いしますと祈りました。
ヘタミュ新シリーズ
旧シリーズから3年のシエスタを経て、2021年から新たに始まった新シリーズです。ありがとうございます偉い人。
2021年といえばジャンプ+でのヘタリア連載再開とアニメ新シリーズも開始された、まさにヘタリアイヤーでした。
連載が休止して消息が分からなかった日丸屋さんが2020年10月からTwitter(現X)を始めてお祭り騒ぎだったのを思い出します。
カウントダウンイラストに英語やロシア語やらでも悲鳴が上がっていました。
あんなに世界のオタクは皆一緒と感じられたのはなかなか無いですね。
ミュージカル「ヘタリア」~The world is wonderful~(WW)
■あらすじ
イタリアとロマーノの兄弟が、ローマ爺ちゃんと過ごした楽しい日々と、その後の激動の時代を生きる物語。
2021年に上演された作品で、かつて楽しく陽気に暮らしていたイタリアとロマーノの兄弟がオーストリアとスペインそれぞれに引き取られた離れ離れになった二人の兄弟が、再び一緒になることができるかどうかが中心になっています。
■キャスト
役 | イタリア | 南イタリア (ロマーノ) | 日本 | アメリカ | イギリス | フランス | ロシア | 中国 | オーストリア | スペイン | プロイセン |
キャスト | 長江崚行 | 樋口裕太 | 植田圭輔 | 磯貝龍虎 | 廣瀬大介 | 寿里 | 山沖勇輝 | 杉江大志 | ROU | 山田ジェームス武 | 高本学 |
新シリーズでのキャスト変更なし!発表の生放送で快哉を叫びました。(メンバーにいないドイツも参加できないだけでキャス変なしと発表された)
久しぶりのヘタミュの始まりをワクワクしながら待っていたんですが、なんと公開2日前に舞台装置を輸送中だったトラックが事故に。
大道具小道具破損、音響機材全損という大惨事に見舞われました。
幸いトラック運転手もキャストも無事でしたが、まさかリアルでこんなことがあるとは思いませんでしたね。
ゲネプロを行わず修復作業を行い、当日に1時間の遅れのみで公開できたのは奇跡的だと思っています。
あらゆる意味で思い出深い作品となりました。
やっぱりヘタミュカンパニーは最高。
「おかえり」「ただいま」と言わせてくれてありがとう。
今作ではイタリアとロマーノの関係性はもちろん、スペインのロマーノへの愛情や、オーストリアとイタリアへの庇護関係、プロイセンとドイツの拘りと信頼、イギリスからアメリカへの執着なども描写されており、家族の絆がテーマとなっています。
イギリスの怖さに慄いたしプロイセンに泣いた。
個人的に面白かったのがオーストリアがイタリアに「独立なんて許しませんの歌」を歌うときに同等以上の熱量と怨念で歌い上げるイギリス。(アメリカはもう100年以上前に独立済みなのにまだその湿度を保ってるんかい)
エンディング曲は新たに書き下ろされた「地球まるっとフェスティバル」
まるかいて手地球のように各国の特色があってポップで元気が出る楽曲です。
■あらすじ
ミュージカル「ヘタリア」~The Fantastic World~(FW)
2023年のFWは中国との関係や日本の歴史に登場した各国との関わりという、日本中心といっていいストーリーです。
モヤモヤ~っとした雰囲気を盛り上げるための世界的なお祭りの主催に選ばれた日本。
日本の世界的な祭り(2021年)の主催後でもありそれに合わせてかタイムリーな時事ネタでした。
重役に対するプレッシャーから過去の時代にタイムスリップしてしまった日本を助けるため各国が奮闘していきます。
新キャストとしてオランダが登場し、鎖国時代の日本とオランダの関係も描かれています。
■キャスト
役 | イタリア | ドイツ | 日本 | アメリカ | イギリス | フランス | 中国 | スペイン | プロイセン | オランダ |
キャスト | 長江崚行 | 上田悠介 | 植田圭輔 | 磯貝龍虎 | 廣瀬大介 | 寿里 | 杉江大志 | 山田ジェームス武 | 高本学 | 磯野亨 |
日本の鎖国時代をがっつりやってしまうと比較的若い国であるアメリカやドイツの出番が少なくなってしまうんですが、そこを過去の時代にタイムスリップして現代と過去の国との邂逅というアクロバット手法で乗り切ったのはさすがすぎる脚本でした。
所々で時間遡行とか歴史改変とかの単語が頭をよぎるのは審神者の業ですな。
オランダがめっっちゃイケメン。
お金にがめついとか色々あるはずなのに、鎖国時に守ってくれてた日本の相棒フィルターなのか笑顔の素敵な王子様みたいなんですよ。誰やざ。
ミュージカル「ヘタリア」~The glorious world〜
2024年8月の新作ヘタミュ。
省略するときなんて呼べばいいんでしょうかね?GWとかぶる…。小文字のgwとか?GLWのようですね。
今作では日本、中国という極東が不参加。枢連以外ではロマーノ、オランダ、プロイセンが参戦。
欧州が中心ではないかと予想されます。
新作についての公演情報などまとめはこちら。
ヘタリアの配信サービス一覧
ヘタミュを見る方法は以下の3つ。
- 公演中であれば現地
- サブスクによる配信
- Blu-rayやDVDの円盤
チケット代も円盤代もなかなかの金額なので、まずは配信を見て購入を決めるのもありだと思います。
ミュージカル「ヘタリア」は様々なサブスクで配信されています。
旧シリーズはdアニメストアやDMM TVでも視聴可能で、現在では新シリーズも最新作まで視聴可能になっています(最新作は見放題には入ってないレンタルですが)。
ただ、少し前まで最新作を含めた全作品を視聴することができたのはU-NEXTだけでした。
新シリーズでは、最新作はU-NEXTでのみ独占配信されていましたし、今後の新作もU-NEXTが独占配信する可能性はあります。
なので配信の視聴はU-NEXTがおすすめ!
ただ、正直月額料金が一番高いのもU-NEXTなんですよね…。
月額2,189円(税込)で長期間の契約は痛い。
もちろんU-NEXTは見放題作品数が国内最大級ですし、動画だけでなく漫画や雑誌なども幅広く見ることができます。
毎月1200ポイントが付与されるので、月に何本も新作の映画や動画などを見る人はポイントを利用して見ることができるので実質の月額は900円くらいで大量に見ることができておすすめです。
逆にあまり動画を見ない人や長期の出費が痛い場合はdアニやDMM TVなど月額料金が低い配信サイトで見て、最新作を見るときの短期間のみU-NEXTを利用するのがおすすめ。
またはU-NEXTで雑誌は見ないという人は動画見放題のみの【U-NEXT for スマートシネマ】というプランもあります。
配信内容や料金の一覧を掲載しておくので、どのサイトを利用するか参考にしてください。
初月無料もあるので、無料期間に一気見するのもありです。
配信サイト (月額) | Singin’ in the World | The Great World | in the new world | FINAL LIVE ~ヘタライ | The world is wonderful | The Fantastic World |
U-NEXT (2189円) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | レンタル |
DMM TV (550円) | 〇 | 〇 | 〇 | 幕張 大阪 | 〇 | レンタル |
dアニメストア (550円) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | レンタル |
Hulu(1026円) | 〇 | 〇 | 〇 | 幕張 大阪 | 〇 | レンタル |
ヘタミュの円盤
くり返しヘタミュを見たいならBlu-rayやDVDの円盤の購入がおすすめです。
最初の出費はそれなりにデカいですが、いつでも何度でも見返すことができるので、配信サイトで月額料金を払い続ける必要もありません。
旧シリーズのSW、GW、NWはBlu-rayがなくDVDのみです。
Blu-rayが良い場合は3作品がセットになった【Blu-ray】ミュージカル ヘタリア SPECIAL BOX
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【Blu-ray】ミュージカル ヘタリア SPECIAL BOX 旧シリーズのSW、GW、NWに加えてカーテンコールや座談会、アドリブ集など 特典映像をすべて収録した3枚組のBlu-rayBOX |
また、『MUSICAL HETALIA THE BEST「always love」』は、ミュージカル「ヘタリア」シリーズを通じての全曲に加え、新曲も収録された豪華なCDコレクションです。
今探しても在庫がちょっと見つからないんですが、もし中古ショップとかで見つけたヘタミュ好きのあなたはぜひ買って聞いてください。
楽曲を聞くだけでミュージカル「ヘタリア」の世界に浸れます。
まとめ
ミュージカル「ヘタリア」の新・旧シリーズのあらすじやキャスト、各シリーズの配信や円盤などについてまとめました。
ヘタミュが気になっている人に参考になれば幸いです。
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